指示词题型阅读
指示词题型阅读 宁波日语高考
(一)もし、人間にとって最も重要なことが、すべて論理で説明できるならば、論理だけを教 えていれば事足りそうです。ところがそうではない。論理的には説明出来ないけれども、 非常に重要なことと言うのが山ほどあります。
別の言葉で言うと、「論理は世界をカバーしない」ということで文 数学のように論理だけで 構築されているような分野でも、論理ですべてに決着をつけることは出来ないのです。
この事実は数学的にも証明されています。ー九三一年にオーストリアの数学者クルト・ ゲーデルが「不完全性定理」というものを証明しました。
不完全性定理というのは、大ざっぱに言うと、どんなに立派な公理系があっても、 その中に、正しいか正しくないかを論理的に判定出来ない命題が存在する、ということで す。正しいか誤りかを論理的に判定出来ないことが、完全無欠と思われていた数学におい てさえあるのです。ゲーデルはこのことを証明したのです。
1. 文中の「そうではない」の指すことはどれか。
A.人間にとって最も重要なことは論理ではない。
B.論理だけを教えては事足りない。
C.論理的に説明できないことは重要ではない。
D.非常に重要なことが少ない。
2. 文中の「この事実」とはどのような事実か。
A.数学は論理だけで構築されている。
B.論理は世界をカバーしない。
C.論理ですべてに決着をつけられる。
D.クルト・ゲーデルが「不完全性定理」を証明した。
3. 文中の「このこと」の指す内容はどれか。
A.不完全性定理は間違っていること
B.すべての数学の命題の正誤は論理的に判定できないこと
C.数学においても論理的に判定できない命題があること
D.数学というのは、完全無欠であること
(二)
「家を持って一人前」という言葉のように、これまでは住まいやクルマは所有するのが 主流でした。
ただ、考えてみますと、日々年齢を重ねる私たちが住まいに求めるものは、いつも同じ ではありません。小さな子どもはいずれ成長して独り立ちしていきます。今後、どこでど のような暮らしや仕事をするのですか。それも、時間の流れとともに変わっていくのが普 通でしょう。
また、かつての右肩上がり経済の時代とは違い、30年以上などの長期にわたって、住宅ローン返済を続けられる根拠は、もはや失われつつあります。所有する不動産がライフスタイルに合わなくなったとき、うまく売却できるとも限りませんし、自然災害の相次ぐ昨今、終の棲家として取得した住まいが、突然失われることもありえます。そのとき多額のローン返済が残っていれば、私たちは家計だけでなく、精神的にも大変なダメー ジを受けてしまいます。これらのことも考慮に入れるべきではないでしょうか。
こうした時代背景や、変わりゆく私たち自身を踏まえて改めて考えてみると、「所有」 にこだわらず、その時々の身の丈に合った「利用」を選択するーこれも心地よい暮らし 方を実現するための選択肢と言えそうです。
1. 文中の「それ」は何を指すか。
A.住まいに求めるもの B.日々年齢を重ねること
C.だんだん成長して独り立ちすること D.今後のライフスタイル
2. 文中の「これらのことIに含まれていないものは、次のどれか。
A.小さな子どもはいずれ成長して独立していくこと
B.住宅ローン返済を続けられる根拠が失われつつあること
C.自然災害が相次ぐ中、住まいがそれほど安定しないこと
D,自分自身も精神的なダメージを受ける可能性があること
3.文中の「こうした時代背景」は何を指すか。
A.経済成長が続いていること
B.かつての時代とは違う状況が現れたこと
C.住宅ローンを借りる人が少なくなっていること
D,不動産を売却する人が増えていること
(三)
目標というのは、自分の頭の中で思い浮かべるだけよりも、紙に書き出したり、他人に 宣言したりするほうが実現しやすいとされています。目標を書いた紙を何度も何度も見直 し、目標を何度も人に話していると、脳の中に記憶として残り、脳に刻み込まれていきま す。(ア)そ也が知らず知らずのうちに自分の決断に影響して、目標に近づくような選択 をしてくれるようです。
私は、研究室の学生たちにも、毎年、紙に目標を書かせて宣言させています。すると、 不思議なことに、彼らが段々とその目標に近づいているのがわかります。私は人が悪いの か、その紙をコピーしてとっておいて、(イ)それを見せて、ーカ月ごとに「こんなこと を言ってたよね」と責め立てたりします。「これは自分で立てた目標だったよね」と言って、 約束を守るように迫ってしまっているのです。このようなことは学生にとって嫌なこと かもしれませんが、それでもだんだんと目標に近づいている学生が多いように思います。 目標を書いて宣言することによって、本人もその気になってやる気が出てくるのではない かと思います。
1 .文中の(ア)「それ」は何を指すか。
A.目標が自分の頭の中で思い浮かぶことB.目標を決めること
C.目標が自分の判断に影響すること D.目標が脳に刻み込まれたこと
2 .文中の(イ)「それ」は何を指すか。
A,学生が目標を書いた紙 B.研究室での宣言
C.学生が目標を書いた紙のコピー D.学習の計画
3. 文中の「このようなこと」とはどのようなことか、
A.目標を紙に書き出すこと
B.自分の目標を他人に宣言すること
C.自分の書いた目標を見られること
D.自分の書いた目標を何度も見せられること
(四)
若年性アルツハイマー病注】という病気があります。これは高齢になってから発症する ケースが多い通常のアルツハイマー病とは違い、40代、50代で発病することがあるもの です。この病気の遺伝子があり、優性に遺伝することがわかっています。家族性アルツ ハイマー病ともいわれています。ただ、遺伝ではなくても比較的若いうちに発症するケー スもあります。その原因についてはまだよくわかっていません。
アルツハイマー病は脳の中に「老人斑」というものができるのですが、それをつくる遺 伝子があります。マウスの実験で、この変異遺伝子を入れたマウスは若いうちから脳の中 に老人斑ができてしまうのです。この遺伝子は人間も持っているのですが、本来はかなり 高齢になってから働き始めることになっているのに、40歳くらいで働いてしまうのが若 年性アルツハイマー病であります。これは通常のアルツハイマー病に比べると非常にまれ な病気であります。
注1アルツハイマー病:阿尔茨海默病。
1. 文中の「これ」は何を指すか。
A.通常のアルツハイマー病
B.若年性アルツハイマー病
C.高齢性アルツハイマー病
D.変異のアルツハイマー病
2. 文中の「その原因」とは次のどれか。
A.高齢になってからアルツハイマー病が発症する原因
B.遺伝子によってアルツハイマー病が発症する原因
C.若いうちにアルツハイマー病が発症する原因
D.60代でアルツハイマー病が発症する原因
3.文中の「この遺伝子」とは次のどれか。
A.「老人斑」を作る遺伝子
B.マウスにのみ存在する遺伝子
C.人間が持っていない遺伝子
D,非常にまれな遺伝子
(五)
私は幼稚園の時から、外国人の修道女の多いミッションスクールに入れられた。母が娘 に宗教教育を受けさせたくて選んだ学校だという。
小学校に入ってしばらくすると、私は学校で昼食を食べるようになった。学校には語学校と呼ばれて英語だけで教育をする特別なクラスがあり、(ア)そこへ通う外国人の子ど もたちは、日本人のようにお弁当箱に詰めた昼ご飯を持ってくるという習慣がないから、 修道女たちが作る学校の給食を食べていた。その食堂を、日本人の生徒も利用できた。
(中略)
(イ)そこで週に一度は、野菜かごの掃除をしたと思われるスープが出た。残り野菜が すべて細かく切って入れられているから、なかなかおいしいのである。いつのまにか私た ちは、つましい主婦というものは、週に一度は野菜かごの余り野菜を使ってスープを作る ものだ、と思い込まされたのだ。
しかしエれはなかなか偉大な教育だった。この地球上で命あるものを、私たちはすべて 大切に思い、有効に使う使命を持っている。私たちは、自分と他人の命だけでなく、存在するものすべてを、充分に使い切る義務があり、そのための技術も磨くのである。
1. 文中の(ア)「そこ」の指すところはどこか。
A.外国人の学校 B.小学校 C.語学校と呼ばれたクラスD.幼稚園
2. 文中の(イ)「そこ」とはどのような場所か。
A.修道女たちしか利用できない食堂
B.日本人の生徒が利用できない食堂
C.外国人の生徒しか利用できない食堂
D.修道女たちが給食を作る食堂
3.文中の「これ」とは、何を指すか。
A.野菜かごの余り野菜を使ってスープを作ること
B.つましい主婦になること
C.おいしいスープを作ること
D.週に一度野菜スープを作ること